お知らせ news / diary

三鷹の家

昨年11月に三鷹の家が完成しました。
敷地周辺は住宅の密度も高く、共同住宅・3階建てなどが多く建ち並んでいます。
当初、少し堅い印象のある住宅街と感じたように思います。

街として、少し柔らかくなるよう、樹々を植えること、外観なども木材で造ること、まずは視覚的な配慮を心掛けました。
同時にピロティ~中庭を設けることで、奥に続く感覚(風、光と影、自然)を付加していきました。

面の構成の強い街の中に、パブリック~プライベートへの奥行きがあることは、両者にとって豊かな感覚を生むように感じます。
家の中においても、中庭を軸に居場所が展開していき、個~家族皆の居場所が緩やかに繋がり、こちらも奥行きを生んだのではないかと思います。
これから生まれる家族の生活の時間の経過が、家と街並みを豊かにしていくことと思います。

朝霞の家

朝霞の家が完成しました。
若いご家族のお家です。
四角の平面形状に、遠景を望む窓を持つ壁面を増やしたことから、五角形の形となりました。
四面+1という面の数が、空間を包むような作用を生み出したように思います。

壁の存在、限られた窓、それらの関係性が上手く混ざり合い、住まい手の感覚にしっくりくるようイメージをしてきました。
住み始めたばかりですが、実際の生活から関係性が上手く始まったように感じています。

日光の家

長い工事期間を経て、日光の家が完成しました。
伴工務店さん、そして職人の方々の丁寧な仕事により、高い精度で完成をしました。
皆さまに心より感謝いたします。

建て主は、二十代の若いご夫婦です。
雨の降りしきる中、はじめて土地を訪れた時の力強く深い森の印象が残ります。
なるべく樹木を残しながら、間伐を行うところの作業から始まりました。

家は、必要最低限の大きさながらも、のびやかな平屋となったように思います。
互いの距離感を上手く保ちつつ、自然と共生をすることは想像以上に大変かもしれませんが
折り合いをつけながら、豊かに暮らしていくことと思います。

吉祥寺の家

外構工事を残して、建物が完成しました。
今回も多くの職人の方の力で造ることが出来ました。
工事に関わった方々に感謝いたします。

平面計画において、二つの矩形が組み合わさるような形となっています。
路地状の敷地、かつ都市部の住宅街ですが、振れた矩形により外を望む窓を造ることが出来ました。
そして、敷地の空いた隙間が庭となり、樹木が育っていきます。

これからご家族の生活が始まり、時間の経過と共に、より空間が豊かになっていくことと思います。

12313